05.21.09:43 [PR] |
02.02.09:10 碧い狐と水の神 |
某国の神話の兄弟神にウッカリ萌えてしまった話。
しかも設定を盛り込めていない←
ちなみにどちらの原型も留めていません。
「兄さん、…こんなとこに居た」
散々捜し廻って追い掛けた愛しい人は、結局いつもの草原いつもの石の上
「おぉアル、見つかっちまったか」
振り向いて悪戯っぽく笑う
この人は歯を見せて笑うのが本当に似合うと改めて思う
「見つかっちまった、じゃないでしょう?…いい加減諦めて協力してよ」
ため息をつきながら言う
もう何回繰り返したことだろう
「嫌だね」
にやり挑発するように貴方は言う
これもいつものこと
「お前も学ばねぇなあ…俺は絶対Yesなんて言わねぇのに」
ちょっと呆れたように言う貴方
「そういうと思った」
「んじゃ言うなよ」
僕が応えると貴方は諦めたように笑う
「だって一応決まりだから言わないとね」
僕だって本当に貴方と居たいと思うし
貴方にはこうやって外にいる方がずっとずっと似合うとは思うんだけど
…貴方は王座にだって相応しい
「俺はその決まりをぶち壊すもんなんだよ、知ってんだろ?」
知ってるよ、知ってるよ、貴方が、その道を選んだ訳だって
「それでも、貴方は僕の兄だもの」
成熟を知らないその躯
奔放無邪気なままの精神
それも貴方の代価
…この、美しい不完全な世界への、対価
「僕は、貴方を認めて欲しいだけ」
世界に…父親に。
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