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全力後ろ向きダッシュ

全力で後ろ向きな雑記 鋼への歪んだ愛と妄想を吐き出している頁。 女性向要素テンコモリ故に オタク・同人・ホモ・近親相姦・捏造と言う言葉をご存じない方、嫌悪感を抱く方は見ない方が良いと思います。 見た後の苦情は受け付けません。
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05.18.02:10

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  • 05/18/02:10

05.07.21:34

楽園追放

今更まさかのシャンバラ仕様
暗いけど、らぶらぶだと主張してみる。


鍵を回す音が聞こえた
俺は急いで玄関に向かう
ドアが開いて見慣れた金髪が見えてくる
奴が口を開く前に、おかえりと言って抱き着いた
顔を埋めている俺からは見えないけれど、 きっとコイツは一度大きく目を開いて、 それからふんわりと何時ものように微笑んだんだろう
「ただいま、エドワードさん」
言ってくれる声が優しくて涙が出そうだった
シャツを引っ張って顎の辺りに口づけた。


何も聞かずに俺をぎゅっと抱きしめて、たくさんキスをくれた
宥めるようなそれが、やっぱり俺には必要なんだなぁとぼんやり思った
なぁ、お前と離れたくないよ
夢みたく居心地が良くって、それでいてお前は俺の脳髄を揺すぶるんだ
柔らかい眼差しで俺を見ている
ああそれだけで俺は

「アルフォンス…お前、ドイツを捨てられるか」
本当は顔を見る勇気なんてなかったけど、この蒼が見たかった
お前はやっぱり黙ったまま少し目を見開いてから、慈しむように目を細めた
俺の声は震えていたかもしれない
「僕が…ドイツを…?」
詰られたっておかしくないことを言ったのだけど、 優しいコイツは咎めるような響きさえ感じさせない
「僕は…僕がドイツ人であること、  そしてドイツに住んでいることを、誇りに思っているよ」
優しい優しい声で語りかけてくる優しい優しい優しいアルフォンス
ああそうだよなぁ、お前が祖国を大事に思ってる事なんかずっと知っていたんだ
着いて来てくれなんて言えねぇよなあ
わかっちゃいたつもりだったけど思ったより辛いもんだなあ アルフォンス、お前と離れ離れになるなんて
「でも…エドワードさん、僕は、僕には、あなたのほうが大事なんだ」
ぽふん、と大きな手が俺の頭に置かれる
馬鹿な俺はまだ、言葉が飲み込めないポァドゥン?アルフォンス
少し困ったように笑うアルフォンス
頭をなぜてくれる手が心地良い
「エドワードさん、僕一世一代の告白したつもりなんだけど」
俺はもうなにも言えなくて視界も潤んで仕方なくって、また顔を埋めた
腕にぎゅっと力をこめた そしたらぎゅっと抱きしめ返してくれた
なぁアルフォンス俺と来てくれよ
向こうでは国家公務員なんだぜ俺、お前を一生食わせてやれる
なあだから
「俺と一緒に行こう、アルフォンス」
弟が迎えに来てくれたんだアルが俺を
だからこの世界から俺は故郷へ帰れるんだ、 …でも何より望んでたそれを今、俺は戸惑ってる
アルフォンスアルフォンス、アルフォンス
離れられる気がしねえよ
なあ、なあ
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